バンテアイ スレイ Banteay Srei
ヒンドゥー教 (シヴァ派)

アンコールワットから北へ20km程の距離にあり、十世紀のアンコール王朝遺跡の傑作の一つに数えられる。 彫りが深く女性的な優しい文様の彫刻で埋め尽くされ、周囲に掘りを巡らせた寺院はバラ色の砂岩で造営されていて 名前の通り「女の砦」と呼ばれるのにふさわしい 内戦終了後は多くの地雷が埋められていたが、現在は周辺の地雷は撤去され安心して遺跡巡りができるできるとのこと


規模は大きくないが心に残る遺跡
「女の砦」を意味するバンティアスレイ、数々のレリーフに飾られた遺跡は小寺院ながらもアンコール遺跡群の中でも
もっとも洗練されたものと評されている


観光客達は「東洋のモナリザ」なる女神像をみるために田園地帯の未舗装の道を1時間程かけてやって来る

 
レリーフ美の究極といえる芸術を心ゆくまで味わう
(画像クイックで拡大可)


シヴァ神とビシュヌ神に捧げられた周囲400mの小寺院


入口壁面のレリーフが下に下りていて至近距離で作りを鑑賞出来る


美しいデバダーがいくつも見られる


デバター像のある中央祠堂の周囲には遺跡保護のためにロープが張られていて3メートル以上も離れて鑑賞

  
左「東洋のモナリザ」(左画像クイックで拡大可)

二十世紀の初頭、フランスの作家アンドレ・マルローは女神デヴィターに魅了され、ツルハシと鋸を使って像をえぐり出し、
プノンペンに帰り着いたところで逮捕され、その像は現在もとに戻されていて、
優雅なクメールの微笑から「東洋のモナリザ」と言われている


967年にラージェント・ヴァルマン2世によって建立された(画像クイックで拡大可)