デルフィ遺跡 世界遺産
デルフィはギリシャだけの聖地だけでなく、全世界の中心「世界のヘソ」と考えられていた
この地でアポロンの神託(神のお告げ)が行われ、この神託をもとに個人も国家の指導者も意志の決定を行っていた
ビザンチン帝国によって閉鎖されるまで(381年)続いた
ローマ時代のアゴラ(市場)
神殿への貢ぎ物を持参しなかった人がこの市場で品々を用意した
アテネ人の宝庫
石を積み上げた土台だけが残る遺跡の中では、最も建物らしい遺構
フランスの考古学会が1903年から3年かけて再建し、ほぼ当時の姿に復元されている
都市国家アテネが神託のお礼としてアポロンの神に献上した宝庫
ポリスごとにこの様な物を建て、献上品を奉納していた
アポロンの神殿
6本の円柱が正面にあり、側面には15本の柱が並ぶドリス式の神殿で、紀元前6世紀ごろに造られたものは焼失し、現存するのは紀元前4世紀に建てられたもの
ドーナツ状の石を重ねて柱とした、真ん中の穴には糸杉の木が使われていた
遺跡の周りには大きな糸杉の木が見られる
太い柱と背後の岩山、覆い被さるように・・当時は38本の柱が建っていた
今残っているのはBC370年ごろの神殿と言われている
壁には格言や叙事詩、建設に携わった戦争に敗れ奴隷として連れてこられた
人達の思いなどが掘られている
アポロンの神殿跡 (ヘソが置かれ、神託が行われた所) 「ヘソ」は博物館に
古代のギリシャ人は地球は平らな円盤状であると考えていた
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ギリシャはその中央にあり、その中心点がデルフィの聖地であると考えていた
神殿の中央には、祭壇がありアポロンの像が置かれていた
神託を受ける時に生贄が捧げられたといわれている
古 代 劇 場
北側の丘の上に天然の岩山を削って造られたのが円形劇場
4年ごとにスポーツの祭典と演劇祭が同時に行われていた
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紀元前4世紀に造られたものですが、2世紀後にローマ人によって復元された 5000人もの人々が観覧できた。現在も夏には公演が行われてる
保存状態はかなり良好で、古代の原形がほぼそのままの姿で残り、
35段の大理石の階段席から眺めるデルフィの聖域は神秘的な光景
スタジアム
劇場の横を登った所にある競技場 遺跡の最上部にこの様な広い競技場が在ることに驚き
スタートとゴールの石板が残り、トラックの他、格闘技用の建物や控え室、浴場などもあった
現在でも充分使用可能なグランド
カスタリアの泉
神殿の入り口横にある水浴場、巫女や神託を聞きに来た人々が最初に訪れ、身を清めた場所
アテナの聖域 アルマニア
現在も謎に包まれた遺跡で、造られた年代、目的、用途についても不明
デルフィの遺跡からやや離れた所にあり、古代巡礼者のコースの一部
3本の柱の向こうの山の中腹がデルフィの遺跡、左手遠方がデルフィ博物館
横には体育訓練所跡など在る、周りはオリーブの林に覆われている
ここは大理石の採石場でもあった
比較的観光客も少ないため、静寂に包まれゆっくりと遺跡見学ができる