豊受大神宮は外宮と呼ばれ豊受大御神をお祀りしている。 豊受大御神(とようけのおおみかみ)は天照大御神(あまてらすおおみかみ)のおめしあがりになる 大御饌(おおみけ…食物)の守護神であり農業をはじめ諸産業をつかさどる神とされています。 天照大御神のお召し上がりになる大御饌(御食物)の守護神であり、 すべての産業をお守り下さる神様として豊受大御神をお祀りしています。
皇大神宮(内宮)ご鎮座より遅れること481年、雄略天皇の御代、天照坐皇大御神のお告げによって、 丹波の国(今の京都府下、天橋立付近)から、この伊勢の国度会の山田の原にお迎えした、豊受大御神をおまつりしています。 唯一神明造(ゆいいつしんめいづくり)といわれる、建築様式のご正殿は、ほぼ内宮の正宮と規模やつくりはかわりませんが、 鰹木が内宮より1本少なく、千木が外削(先端が垂直に切られている)になっている。
御正殿は唯一神明造りと呼ばれる建築様式で、一般神社の神明造りと区別して呼ばれています。 屋根は切り妻造りの平入で萱葺きであり。両端の破風板の先端が屋根をつらぬいて千木(ちぎ)となっていて、 外宮ではこの千木の先が大地と直角(垂直)の外削ぎになっています。(内宮では水平の内削ぎになっています) 棟の上には9本の鰹木が並び、この棟を直接支えている棟持柱が両端にあります。 柱は堀立式の丸柱で地中に埋め建ててあり、素木(しらき)造りで造られています。 これらの唯一神明造りは高床式の穀倉の形式から発展したものといわれ、現在まで脈々と受け継がれている。
豊受大御神の荒御魂をおまつりしている、外宮第一の別宮です。 小高い檜尾山上にあり、約100段の石段を上るとようやくたどり着けます。高い所におまつりするから昔は、高宮とも書かれていました。
風宮は風雨の災害なく稲を中心とする農作物が順調に成育するようにと祈りが捧げられる社でありましたが、 元冦以来国難に際しては神明のご加護によって国家の平安が守られるという信仰がそこに加わり、現代にも生き伝えられている。 元寇時に神風を吹かしたと伝えられる