皇室の御祖神である天照大御神(あまてらすおおみかみ) を祀ってある。 内宮の奥に広がる神路山・島路山を源とする五十鈴川の川上にある。 伊勢神宮は「お伊勢さん」とか「大神宮さん」とか呼ばれ親しまれて、日本人の心のふるさとになっています。 伊勢神宮は正式には「神宮」と呼ばれ、内宮(皇大神宮)と外宮(豊受大神宮)のほか、 14の別宮、摂社・末社など125社で成り立っています。 これらの宮社は伊勢市内とその近郊(松阪市・鳥羽市・志摩市・度会郡など)に御鎮座しています。
五十鈴川の清流にかかる宇治橋を渡ると参道は深い森につつまれ、静かで神々しい空気を感じることができるが、 初詣の皆さんの列が切れることなく続いている
宇治橋 内宮への入口、五十鈴川にかかる宇治橋は、日常の世界から神聖な世界へのかけ橋といわれています。 宇治橋外側の正面から見る大鳥居の姿は感動的であり、身も心も正して清浄な宮域に入る心構えの大切さを感じさせてくれます。 宇治橋は20年毎に、かけ替えられます。全長101.8m、巾8.421mで、 欄干の上に16基の擬宝珠(ぎぼし)を据えた純日本風反(そ)り橋で檜(ひのき)で作られていますが、橋脚の部分は欅(けやき)を使用します。 宇治橋の外と内に高さ7.44mの大鳥居が立っていますが、内側の鳥居は、内宮の旧正殿(しょうでん)の棟持柱(むなもちばしら)が用いられ、 手水舎 手を洗い、口をすすぐのは、川や海の中に入って禊(みそぎ)をし、心身を清めていた行事を簡略化したものです。 手水の仕方にも作法があり、まず柄杓に水を汲んで、左右の手を洗います。次に左の掌に水を受けて、口をすすぎます。 柄杓から直接口をつけるのは不作法とされていますのでご注意を。
参道の左側、銅板葺・入母屋造の建物で、向かって右端から「神楽殿」「御饌(みけ)殿」「御神札授与所」 神恩感謝やご祈願の御神楽の奉奏、御饌(みけ)を奉奠しての御祈祷や献金、 皇大神宮の御神札(おふだ)・御守・暦・御神号軸などの授与を取り扱っている。
垂仁天皇26年にご鎮座されてから、2000年。4重の御垣に囲まれた一番奥にあるご正殿に祀られている 唯一神明造(ゆいいつしんめいづくり)と名付けられる建築様式のご正殿はじめ付属の殿舎ならびに御垣は、 20年に1度、式年遷宮の大祭を行って建て替えられてきました。遷宮によって、2000年昔と変わらない姿を今も拝することができるのです。
20年毎に御正殿(ごしょうでん)をはじめ神宮すべての神殿や神宝を新しく作り替え、御神体を移す神々の引っ越しです。 神宮の御正殿の隣接地に同じ広さの宮地が用意されています。 御稲御倉 外幣殿 御稲御倉神(みしねのみくらのかみ)をお祀りしており、皇大神宮所管社であります。ここには、 神宮神田より、収穫した抜穂(ぬいほ)の御稲が修められています。 外幣殿には、古神宝類がお納めしてあります。
現在の神殿の石段には太い杉の木があります。 これは、天明年間にこの石段を改築したときから小さい木があったとされますが、現在では200年を経過して大木になっています。