金 剛 輪 寺
金剛輪寺は、今から1200年前、大仏さまを建立された聖武天皇と行基菩薩により天平13年(741)に開山された天台の巨刹
織田信長の侵攻にもあいましたが、幸い本堂や諸仏は破壊をまぬがれ、今日にいたっています
普段は古刹にふさわしい落ち着いた風情の金剛輪寺ですが、紅葉の季節は赤や黄の鮮やかな彩りに包まれ、華やぎます


紅葉で朱に染まる湖東三山のまん中の寺

 
かなり急で荒々しい石段の両側には小さな石仏が並ぶ 
石段を登りつめると当時の僧・機智により織田信長の焼き打ちによる焼失を免れた本堂大悲閣、三重塔、二天門がある

 
本堂は、鎌倉時代の代表的な和様建造物として国宝に指定されている


もみじの名所として有名で、境内全域を埋めるもみじは、鮮やかな深紅に燃える


三重の塔も紅葉に埋もれて

 
堂内には秘仏本尊聖観音様をはじめ、阿弥陀如来像、十一面観音立像が安置され


まるで血で染めたようにまっ赤に見えるところから、「血染めのもみじ」と呼ばれている

 
桃山、江戸初期、江戸中期と、作庭年代の違う興趣に富んだ3つの庭園がある
国指定の名勝庭園は江戸期の作庭です


桃山時代の庭にたたずむ水雲閣は湖東随一の茶室として知られている