右京区梅ヶ畑栂尾(とがのお)町にある寺院 栂尾は京都市街北西の山中に位置し、山号を栂尾山と称し、宗派は真言宗系の単立である 当山は古くから文化財の宝庫といわれ、鎌倉時代を中心として国宝・重要文化財は一万点余りに及ぶ。
現在は第一巻・第三巻が東京国立博物館、第二巻・第四巻が京都国立博物館に寄託保管されている 第一巻 実物大レプリカ 様々な動物による水遊び・賭弓・相撲といった遊戯や法要・喧嘩などの場面が描かれている。描かれた萩などの植生から、秋の光景とみられる
甲巻は成立当初は2巻立て以上のそれら自体で独立した絵巻物だったと考えられ、少なくとも1巻は、 草むらからの蛇の出現によって動物たちは遁走し、遊戯が終わりを迎えるという構成だ
現在の甲巻は、後世に遭遇した火災による焼損被害や、失われた(恐らくは何らかの形で持ち去られた)断簡による不自然さを補うための加筆が一部に見られる