スーパーカミオカンデ実験の目的の一つは、太陽ニュートリノ、大気ニュートリノ、人工ニュートリノなどの観測を通じて、 ニュートリノの性質の全容を解明することです。1998年には、大気ニュートリノの観測により、 ニュートリノが飛行する間にその種類が変化する現象(ニュートリノ振動)を発見し、 さらに2001年には、太陽ニュートリノの観測により、太陽ニュートリノ振動を発見しました。 ニュートリノの性質を解明することは、宇宙の初期に物質がどのように作られたかという謎に迫ることにつながります。