「たにぐみさん」の愛称で親しまれる延暦十七年(798)に創建された。 正式には「谷汲山華厳寺(たにぐみさんけごんじ)」といい、その山号と寺号は醍醐天皇より賜る。
谷汲の地に辿り着いた時、観音像は歩みを止め動かなくなった、この地こそが結縁の地としこの山中に庵を結び、堂を建てて尊像を安置した。 仁王門 入母屋造、三間の二重門。奥の間左右に仁王像を安置。その手前、通路の左右に巨大な草鞋が奉納されている
御朱印は仏を示す梵字に蓮花台や火焔光背を添え、その上に「大悲殿」と墨書し、右肩には「奉拝」、左下には山号または寺号書き添える (「大悲殿」は観音霊場の一般例)朱印とはもともと寺院に教典を書写して納めた時に戴く受領書のようなものであった
本堂背後にある小堂。当寺には花山法皇が禅衣(笈摺)、杖、及び三首の御詠歌を奉納したとされる。 この堂には今日も西国三十三所巡礼を終えた人々が奉納した笈摺、朱印帳等が置かれ、多数の千羽鶴が奉納されている。 千羽鶴は折鶴(おりつる)が笈摺(おいづる)にちなむことから奉納される。