輪 王 寺

平安時代の弘仁元年(810年)満願寺の名を朝廷から受け、後の円仁の来山により天台宗となりました。 鎌倉には弁覚が光明院を創設。承永3年(1654年)後水尾天皇の第3皇子が座主につき、日光山輪王寺宮の号が与えられました。 明暦元年(1655年)に守澄法親王が輪王寺宮を称したそうです。(現在の名前はここから) 輪王寺という寺はありません。日光山内のお堂などの仏教に関する物の総称で輪王寺と呼んでいる 日光山輪王寺本堂 三仏堂の前には、推定樹齢500年という、天然記念物に指定されている「金剛桜」が植えられています

  
輪王寺の本堂は日光山随一、東日本では最も大きな木造の建物で、平安時代に創建された、全国でも数少ない天台密教形式のお堂

現在の建物は、正保2(1645)年、徳川三代将軍「家光」公によって建て替えられ,重層入母屋造りの日光山最大の伽藍 平安朝の初期に、慈覚大師が来山されたおりに、仁明天皇の勅願によって創建されたもので、天台密教形式の伽藍、 馬頭観音、阿弥陀仏如来、千手観音の三仏が安置されています。(三仏堂の名前の由縁はこの三仏だそうです。) 三仏堂の内陣には、日光三社権現本地仏(仏が神の姿で現れるという本地仏とされている) (千手観音・阿弥陀如来・馬頭観音)という三体の大仏さま(高さ8.5メートル)と、 東照三社権現本地仏(薬師如来・阿弥陀如来・釈迦如来)という掛仏の、2組の三尊仏がご本尊さまとしてお祀りされています    日光山 輪王寺 「大護摩堂」   日光山随一の護摩祈願所


本尊は 五大明王 (不動明王、降三世明王、軍茶利明王、大威徳明王、金剛夜叉明王)


輪王寺相輪塔(重文)江戸時代 寛永20年 1643年、青銅製、高さ 17.5m