徳川三代将軍「家光公」の廟所(墓所)で、境内には世界遺産に登録された22件の国宝、重要文化財が建ており、315基の灯籠も印象的。 祖父である「家康公」(東照宮)をしのいではならないという家光公の遺命によって、彩色や彫刻は、控え目に造られ金と黒を使用し重厚で落ち着いた造りになっている。 境内には、世界遺産に登録された22件の国宝・重要文化財が、杉木立の中にひっそりとたたずんでいる。
三代将軍徳川家光公が眠る廟所「奥の院」へは、石段を登るごとに次々と現れる特徴ある6つの門をたどり導かれる、 木立の中、参拝の足を進めるごとに変わる景色はあたかも人間界から天上界へと登っていくような印象を受ける。 初めにくぐるこの「仁王門」の左右には「金剛力士像」がまつられている
「阿吽の呼吸」はここから来ていると言われる
仁王門を潜って左に折れると、大きな二天門を仰ぎ見ることが出来る、重要文化財に指定され、楼門門下層正面左右に、持国天、広目天の二天を安置していることから二天門と呼ばれる。 背面には風神・雷神が配置された均整の取れた美しいこの門は、上部分と下部分の彩色が著しく異なっており、日光の建造物では他に例がない。
霊廟への最初の入り口となる夜叉門。切り妻造りで、正背面に軒唐破風を付けた低平な落ち着いた造りながら、鮮やかな彩色が目を引く華やかな門。
大猷院の中心伽藍で、拝殿・相の間(あいのま)・本殿から構成されている。 拝殿は、東照宮の権現作りをそのまま生かし、規模は小さくとも細部の技法に力を尽くした造りとなっている。 東照宮が「権現造り」を中心とした神仏習合形式であるのに対し、大猷院廟は「仏殿造り」の純仏教形式となっている。
たくさんの金彩が使われているので、別名「金閣殿」と呼ばれている。 内部には、狩野探幽の描いた唐獅子、天井には140枚の龍の絵、家光公が着用した鎧も展示されている。
寺院は本尊が南を向くのが定式で、家康公の御廟である東照宮もそのような造りになっています。ところが大猷院の本殿は東北(鬼門)を向いている。 これは家光公が「死して後も朝夕東照大権現(家康公)の側でお仕え奉る」と遺言し、御廟も東照宮の方へ向けてあるからなのだといわれている。
大猷院の最も奥に位置する家光公の御廟へは、この「皇嘉門」から入ります。中国、明朝の建築様式を取り入れたその形から、一名「竜宮門」とも呼ばれてる美しい建物。 門を潜るときに見上げると、天上には「天女の画像」が描かれており、これから先が家光公の御霊を奉る聖域であることを象徴しています。 門の名前は、「陽明門」と同じく宮中の門の名を戴いています。 これより先は入れず