阿寺渓谷ハイキング
木曽郡大桑村野尻 (阿寺国有林内)

砂小屋山に源を発する阿寺川が流れる渓谷で、木曽川に注ぐ全長約15キロある清流で 両岸には木曽五木が育ち、ヤマメやイワナが生息する美しい清流 大桑村野尻の阿寺橋を渡った先にある阿寺渓谷

  
阿寺渓谷の森林探勝地案内看板

  
渓谷への道への入口には昔ヒノキを切り出し、運搬に使った森林鉄道の記念碑が建つ

  
四季折々に表情を変える渓谷美のなかでも、流れる水の美しさは格別、エメラルドグリーンの清流はここならでは。川の深みがまるで浅瀬に感じられるほど透明度抜群なのだ

   
ヒノキの美林、切り立った岩が折りなす、自然の造形美が見どころ

  
かつては木材を運ぶ森林鉄道が走っていた名残

  
川の対岸に僅かに見える雨現の滝   雨が降ると現れる滝


開けた場所は流れも緩やか、上流の紅葉した山が美しい

  
エメラルドグリーンの渓谷 渓谷が狭くなると流れが深くなり流れがブルー・グリーンと変化する


狸ヶ淵:その昔、この渓谷にはいろいろな動物がたくさん棲んでいたといわれ、そのため動物の名がついた淵が多くある
狐や狸は、よく人を化かしたと伝えられ、この淵に狐や狸が己の「化身」のできばえを鏡代わりに映し見たといわれる

  
亀の頭によく似た形の岩が、阿寺川の清流から頭を突き出しているように見える

 
犬帰りの淵
里に住む猟師たちは、しばしば犬を連れてこの谷にわけ入り猟をした。
しかし、この渕まで来ると険しい断崖絶壁のため犬は恐れて、渡る事が出来ず、仕方なく引き返したと語り継がれることから、この名が生まれたといわれる


木曽五木が茂る山が両岸に迫り、狸ヶ淵、犬帰りの淵、うなり島などと名付けられた見事な景観が続く
新緑の季節、紅葉の季節は特に美しい光景を見る事が出来る




遊歩道への分かれ道のパーキング  渓谷案内板の後ろより分かれる  島木赤彦の歌碑が建つ
    



  
六段の滝

  



  
熊ヶ淵  
このあたりには熊の出没が多く、時には親子連れでこの淵に浸り水遊びを楽しんでいたのをよく見かけたと言われる。そんなところから誰言うとなく熊ヶ淵と呼ばれるようになった

  
牛ヶ淵 : 牛の姿に似ていることから名付けられたと言われ、この渓谷唯一の蒼く深い淵


水底の透いて見える淵を眺めていると阿寺川の美しさに魅せられる

 
野尻林道への分かれ道

  
左:吉報の滝
この渓谷に泊まり込みで働いていた昔の山人達はには、郷の様子がなかなか伝わってこなかったが、この滝の音が良く聞こえる日には郷から
「良い知らせ」が届き、せせらぎの音と共に単調な生活の慰めとなった。そんなところから誰言うことなくこの名が付けられた


阿寺渓谷キャンプ場もあり、ここには顔を洗うと肌が美しくなるといわれる清水「美顔水」が湧き出ている。林道の終点までは約6km


森林の奥の岩間から湧き出す水は、谷一番のきれいで冷たく美味しい水

  
信州の名水・秘水
昔この山を管理する尾張藩の山役人の奥方が見違える程色白の美人となって帰った来る訳が、この清水を朝夕使っていたとのこと


帰路は登りの半分の時間で・・・