古来より善光寺七社のひとつで創立は不明です。古伝では初代大本願上人が信濃下向の際、 日頃信仰していた京都賀茂御祖神社(下鴨社)の御神霊を奉持し祀ったと伝えられています。 そのため例年秋の例祭には御参拝がなされます。現在に至るまで西長野1町1社の氏神として崇拝されています。 鳥居の傍に大本願と書かれた石柱があり、調べてみたところ、平安時代に、善光寺大本願上人が京都から 勧請したとされる神社であることがわかった。 秋の例大祭には、善光寺大本願の上人が参詣する慣わしになっている。というわけだからどうかは知らないが、善光寺七社の一つに数えられている。 祭神は、玉依比売命(たまよりひめのみこと)を祀る。御神紋は、菊桐。
静かな、落ち着いた感じの神社で、茅葺きの拝殿が美しい。 境内には由緒等を記した案内板もあるのだが、長年の風雨にさらされて、文字がもうよく見えない。大本願、下鴨神社などの文字も見えるが、如何せん、前後の脈絡が読めない。 社殿の右手(向かって左)に立つケヤキがこれ。 幹に細い注連縄がつけられている。境内には、ほかに4m前後のケヤキが数本見られるが、この木1本だけにつけられているのをみれば、神社でも特別扱いされているのだろう。 樹勢もまずまず。大枝を多く失い、背も低くなってしまったが、まだまだ頭領としての地位は明け渡さないぞ、といったところだろうか。