小坂観音院の紫陽花祭り
龍光山観音院 岡谷市湊4-15-22

諏訪湖を望む丘の上に建ち、山門から境内まで樹齢七百年以上といわれるサワラ並木が続く 厳かな雰囲気の境内には、由布姫を祀った供養塔が建てられています


あじさいの全国的な名所としても知られ、あじさい寺とも呼ばれている


駐車場からの道から見える参道と表門

  
石碑が並ぶ参道にある表門

  
山門から境内までの参道には市天然記念物である樹齢七百年以上と言われるサワラ並木が続く


並木を抜けると由布姫が25歳で夭折するまでの生涯を過ごした小坂観音院

  
本尊の十一面観音

諏訪藩主の信仰も厚く観音院を祈願所としていた。 大昔諏訪湖で漁夫の網にかかって拾われ、ビクに安置して帰ったと言われています。 そのいわれにより今もなおビクの上に安置され、観音堂の内陣の厨子の中に秘仏として人々の信仰の対象となっている。

   
厳かな雰囲気に包まれた境内の 一角に、とても大きな柏槇(びゃくしん)の大樹がある
弘法大師御手植と伝えられています。樹齢は1200年を超えていますが、まだまだ枝には緑の葉をつけている


鐘 楼
鐘楼堂は元禄15年(1702)に建立され、梵鐘も同年に造られ小坂の晩鐘として親しまれておりましたが、
戦争の際に供出,現在の梵鐘は昭和24年(1949)に再鋳造されたもの


7月には800株ものあじさいが満開となり、多くの観光客の心を癒しています

  
紫陽花の間から諏訪湖、遠方には八ヶ岳が望める絶景のポイント

  






三十三観音の石仏、子育観音など多くの石仏・石碑が存在している




大河ドラマ「風林火山」のヒロイン由布姫の供養塔。供養塔の隣には
井上靖先生 命名 「由布姫」 
新田次郎先生 命名 「湖衣姫」
との札もあります。

供養塔

これは、小説「風林火山」(井上 靖著)の中での由布姫として登場する諏訪のお姫様が当院で療養していたと描かれているため、 昭和38年(1963)に供養塔を建立しました。 この姫は諏訪頼重の娘で、武田勝頼の母にあたりますが、実名・本名は残されておりませんのでそれぞれの作者によって 「諏訪御寮人」「湖衣姫」などと呼称されています。 そこで、ここでは井上靖先生の小説によって重要な舞台として描かれているため「由布姫の供養塔」としています。 塔は正室の三条夫人の宝篋印塔(ほうきょういんとう)を模してあり、石質も同じ佐久石ですが、大きさは正室に遠慮して半分の高さです。



  
岡谷が過去製糸の中心地だったことをしのばせる           屋外に立つ像では数少ない釈迦三尊像   



 
サワラ並木