ナウマンゾウ博物館
信濃町の野尻湖畔
1962年からはじまり50年以上続けられている「野尻湖発掘」の成果を中心に、
約5万年の昔から現在に至るまでの、野尻湖周辺の自然環境を研究・展示している博物館

発掘された化石をもとにした実物大のナウマンゾウとオオツノジカの復元像や、豊富に展示されている骨器や石器の資料、実際に化石にふれることができる

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ナウマンゾウは、日本を代表する氷河時代のゾウで、いまからおよそ40万年前から生息していて、 およそ2万年前に衰滅した
化石が発見されている場所は、日本と中国の一部に約180箇所以上あり、 そのなかで最も多くの化石が見つかるところのひとつが野尻湖
ナウマンゾウの一番の特徴は頭の形にあり、横から見ると、四角くやや角張っており、おでこのところが大きく張り出していて、ベレー帽子をかぶったような隆起が目立つ。
この張り出しがナウマンゾウの大きな特徴で、前頭頭頂隆起と呼んでいる。体の大きさは、背までの高さでオスが2・4m〜2・8mあり、メスは2mくらいで、メスの方が小柄。
背中のカーブが肩と腰のところに高まりがあるのも特徴の一つ。また、大きくかなり曲がってね じれた牙も目立ち、この牙の付け根の部分が幅広く、左右に開いている。

オオツノシカ
ナウマンゾウが野尻湖にいた時代には、オオツノシカ、ニホンシカ、ヒグマ、ヤマドリ、ヒシクイ、ウサギ、ネズミなどの動物がいました。
とくにオオツノジカの化石はナウマンゾウの次に多く見つかっています。
手の平をひろげたような大きな角(掌状角)が特徴で右の端から左の端まで、およそ1.8mあります。
このような大きなシカがたくさんナウマンゾウと同じ時代を生きていたのです。