井戸尻考古館・井戸尻遺跡
長野県諏訪郡富士見町池袋

井戸尻考古館は、八ケ岳山麓を舞台に生活した縄文時代(約8000〜2300年前)の生活文化を復元している


日本列島のほぼ中央に位置する八ケ岳の裾野には、縄文時代、とりわけ中期の遺跡が数多い
井戸尻・曽利・藤内・九兵衛尾根・居平・唐渡宮・向原など、名だたる遺跡が集中し、「井戸尻遺跡群」を形成している


考古館パーキングより見事な富士山を望む
   

 
 館内には、今までに発掘調査して出土した資料のうち、二千点余りの土器や石器を年代順に並べ、移り変りや用途を知ることができる

  

 
住居展示や食物・装身具・衣類なども併せて展示し、一見すればわかるようになっている

  
土器や土偶など文様解読で明らかになった当時の宗教観念や世界観・神話なども解説している


陽石の神              男根を象った石神

  

  
左:半人半蛙文有孔鍔付土器                      中:神像筒型土器                       右:水煙渦巻文深鉢
曽利遺跡の第4号住居址から出土した7点の一括土器が、縄文時代の遺物として、県宝に指定されている


人面香炉形土器

  
石うす

     唐渡宮の人体絵画土器             蛙文人面深鉢               蛙文人面深鉢の破片      


蛙文人面深鉢の人面部

  
始祖女神像               坂上遺跡出土 土偶  重文指定

坂上(さかうえ)遺跡はJR信濃境駅の西、1.4kmほどのところにあった、今から4300年ほど前の遺跡です。 昭和49(1974)年の3月、大規模な構造改善事業に先立つ発掘調査が行われ、8軒の住居址と数基の小竪穴が発掘されました。  住居に囲まれた小竪穴は、墓穴ではないかと考えられるものですが、そのうちの一つの上面から発見されたのがこの土偶です。


  
住居再現



井戸尻遺跡
縄文時代の住居や土器が発掘され、昭和41年に国の史跡に指定。周囲は水生、湿生の花の咲く公園として整備されている



遺跡は、昭和41年に国の史跡に指定され、住居を復元するなど史跡公園として整備された。遺跡の東には、いにしえからの湧水があり、その豊富な水を利用して、水生・湿生の植物園が作られた。

 

  
 5300平方メートルの敷地に炉址・配石遺構のほか、栽培作物圃場・石器材料岩石園を設け、当時の食生活や農具の究明を行っている


復元家屋

  
復元家屋が建ち、涸れることのない湧水の音に耳を傾けると、少しのあいだ縄文の世界に浸ることができる


遺跡を囲む植栽田    水性・湿性の花々が植わる



歴史民俗資料館

民俗資料館では、平安時代から現代までの農工具や生活用具の他、古鏡・武具類・陶磁器などの古美術品を展示している

  
井戸尻考古館に隣接して建つ  入場は共通