築地 波除稲荷神社
東京都中央区築地6丁目

波除稲荷神社があるのは、東京都中央区築地。場外市場の喧噪を抜けると、緑が生い茂る境内が見えて来る

江戸時代までこの一帯は、海だった場所、八重洲や日比谷が埋め立てられるなか、築地周辺は波が荒く、なかなか工事が進まなかったとのこと

そんな折り、稲荷神の御神体が光を放ちながら海を漂ってくる…という神秘的なできごとが起こり、畏れた人々は、 現在の地に社殿をつくり、御神体を祀ったとか。結果、波風がおさまり、築地の埋め立て工事は無事に終了。

 
このできごとから約350年間、「波除稲荷神社」は、災難を“除”け“波”を乗り切る御神徳があるとして、厚い信仰を集めている

  
衣食住・殖産興業・商業の守り神である「倉稲御魂命 「うがのみたまのみこと」を祀り、波除様と崇められている

  
神社最大の見どころは、日本最大の獅子頭。雄雌の2体があり、「天井大獅子」と呼ばれる雄は、高さ2.4メートル、幅3.3メートル、重さは1トンほどとか!
樹齢約三千年の大木を使い、仕上げられたもの



  
玉子塚と末社                活魚塚   


境内には市場関係者から奉納された石碑、「海老塚」「すし塚」「鮟鱇(あんこう)塚」「活魚塚」「玉子塚」そして「蛤(はまぐり)石」の六つが並ぶ。 いずれも供養のために 納められたものだ。自社仏閣に石碑はつきものだが、これらの供養碑は市場を氏子とする波除稲荷神社の特徴とも云える。 玉子塚などは見ているだけで笑みがこぼれてしまう微笑ましさである。



すし塚

 
十二支が並ぶ


すし塚  海老塚 鮟鱇塚 活魚塚 蛤塚 等が並んでいる


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