釜ノ口山 長 岳 寺

長岳寺(ちょうがくじ)は奈良県天理市柳本町にある高野山真言宗の寺院。 山号は釜の口山(かまのくちさん)、本尊は阿弥陀如来、開基(創立者)は空海(弘法大師)とされる。 日本最古の歴史の道といわれる山の辺の道のほぼ中間点に位置している。釜口大師の名で親しまれている。

 
大門                                                       境内案内

  
大門から楼門までの道      両側に平戸つつじの生垣が続く


玉砂利の参道を行くと楼門まえに受付

  
楼門 (重要文化財)      我が国最古の美しい鐘楼門

    
本堂   中に大地獄絵が展示されている      境内は広く四季折々の花が参拝者のを迎える


本尊は阿弥陀如来 (重文)  両脇に観世音薩、勢至菩薩を従えている
前に多聞天、増長天

  
大師堂                (境内の一段高いところに)           ぼけよけ地蔵尊

  
地蔵院  (重要文化財)   四十八ケ坊あった塔中(脇寺)の内、唯一残ったもので今は庫裏として使われている
室町時代の書院造りを残し、同時代の庭園がある

*
*

大 地 獄 絵
江戸時代初期  狩野山楽筆

長岳寺に伝わる地獄図です。法量の大きさ、図柄の精緻さ、各場面の描写の素晴らしさ、内容の豊かさは他に例を見ません。 9幅の軸から構成されていますが、全体が1枚の絵となっています。 内容は図の上部全体に十王裁判図(合わせて十三仏) 、図の中程から下部にかけて、冥界の入り口である墓地、罪問間樹、死天山、三途の川、奪衣婆、賽の河原、八大地獄、餓鬼道、 畜生道、修羅道など、すざましい情景が描かれ見る者の心胆を凍らせます。 第9軸は様相が一変して、 極楽より阿弥陀如来が聖衆を引き連れて極楽往生する人を迎えにくる、いわゆる聖衆来迎図となっています。 住職による解説


大きな掛け軸を間近で鑑賞出来る


九幅の全法量は縦4m、横11mに及び圧巻である


毎年、秋に仏画展として開帳されている






場面の拡大(資料より)
    

 

  

  

  

*
*


参道脇に立つ地蔵尊

  
受付                                   参道脇に名産の富有柿が