長谷寺の牡丹
真言宗富山派総本山 西国観音霊場第八番 国宝
奈良県櫻井市初瀬
全国に知られる「牡丹の長谷寺

徳川三代将軍家光の寄進によって慶安三年(1650)に建立
入母屋造りの正堂と礼堂とからなる双堂(ならびどう)形式で、前面が懸崖造りの舞台がつく

  
パーキング近くの案内門から土産店の並ぶ参道を約1km

  
花の季節は参拝者が多い

  
仁王門 
平安時代、一条天皇の代に建立  現在の門は明治18年(1885)に再建されたもの

  
長谷寺の総門で、建築の形式は三門一戸の楼門です。入母屋造本瓦葺で、両脇に仁王像、楼上に十六羅漢を安置しています。
幾度か災害にあい、現在のは明治十八年(1885)の再建。「長谷寺」の大額の文字は、後陽成天皇の御宸筆です。


特徴ある釣り登楼

  
本堂への石段には屋根がある(登廊のぼりろう登廊) 重要文化財
    両側に植えられた牡丹

初めは後朱雀天皇の長歴三年(1039)に春日大社の社司中臣信清が、子の病気平癒の御礼に造ったもので、 百八間、三九九段、上中下の三廊に分かれています。 下、中廊は明治二十二年(1889)再建のものであり、よく古来の形式を残し、二間おきに風雅な長谷型の灯籠を吊るしています。

  
階段状に植えられた牡丹は7〜8分咲


唐の皇妃、馬頭夫人が観音さまの霊験を得たお礼に牡丹を献木したのがはじめといわれている
現在では150種、約7000株の牡丹が咲き競っている


じか植え・鉢植えの牡丹が咲きほこる

  
   登廊の途中にある 宗宝蔵 と 貫之故里の梅

  
前面が懸崖造りの舞台   小初瀬山中腹の断崖絶壁に懸造り(舞台造)された南面の大殿堂


本堂入り口   本堂は国宝

  
本尊  十一面観音菩薩像


礼堂(外陣)らいどう(げじん) 国宝
礼堂の南は外舞台で、そのうち五間に三間をさらに前方へ突き出し、高い擬宝珠高欄をめぐらしている

   礼堂から舞台を見る                  拝堂に祀られているなぜ仏

  
本堂舞台


舞台より見下ろした境内


本堂舞台を見上げる

正面(内陣)は桁行(間口)の柱間九間、梁間(奥行)同五間、入母屋造本瓦葺で、 また礼堂(外陣)は正堂よりやや低く、桁行九間、梁間四間、正面入母屋造本瓦葺です。

  
能満院 赤い頭巾の小地蔵が並ぶ                  能満院前より見る本堂
 
  
弘法大師御影堂                          本長谷寺

  
五重塔                    左納骨堂
昭和29年、戦後日本に初めて建てられた五重塔で、昭和の名塔と呼ばれております。純和様式の整った形の塔で、
塔身の丹色と相輪の金色、軽快な檜皮葺屋根の褐色は、背景とよく調和し、光彩を放っています。


本坊
根本道場である大講堂や書院、事務所などがある
現在の堂字は大正十三年(1924)に再建されたもので、総檜造りの大殿堂


本坊(事務所・大講堂)の前庭にも見事な牡丹が