シラクーサ Siracusa
シラクーサは、シチリア島の東海岸の南部にあり、街は大きく二つの地区に分かれており、
1つは北の考古学地区と呼ばれる地区、他の1つは南のオルティジア島です。
シラクーサは、幾何学者「アルキメデス」の出身地
ギリシア劇場 と ディオニュシウスの耳 (北の考古学地区)
紀元前5世紀に、岩山を掘り抜いて造られたもので、古代劇場の中でも特に規模が大きく美しい劇場。
岩山の中腹に造られ、客席からは、シラクーサ平原や海も眺めることができる。
春から始まる演劇のための舞台作りが進められている
観客席上部は、はぎ取られて無惨な姿となっている、これは16世紀に要塞を築くための建材として持ち去られたとのこと
観客席は山を掘り下げながら造られた階段席
ディオニシオスの耳
ディオニュシウスの耳 右 洞内より
「ディオニシオス(王様)の耳」と呼ばれる人工の洞窟で、耳の形をしている
洞窟の高さは、入り口で23m、中で33mもあります。
音響が大変良いことで知られ、このためシラク−サの王がここに政敵を監禁し、
彼らの内緒話を外から盗み聞きしたという言い伝えがある
アーケードの跡とローマ時代の墓 (アルキメデスの墓として知られている)
ギリシャ劇場の観客席の最上段の後ろには、山を切り取って広場が造られており、
切り取られた山には横穴が掘られている。
このアーケードはいろいろな行事に使用されれたとのことです。
また、アーケードと同じように横穴が掘られた墓地の跡もあります。
建築用の石を切り出した「天国の石切場」といわれる石切場跡
真ん中に見える石は、石切場の天井を支えていた柱
ローマの円形闘技場
この闘技場は紀元前1世紀頃に、岩山をくり貫いて建造されており、シチリア最大のもので、2万人を収容出来る
左は「ローマ円形闘技場」 右は「ヒエロン二世の祭壇」
祭壇は、紀元前3世紀頃築いたもので、大きさは22,8×198mもあり、ヘレニズム時代の祭壇としては最大規模のもの。
一度に450頭もの牛を生け贄にできるほどのもの。
岩山を掘り抜いた部分のみ現存し、建造物は16世紀にスペイン人により破壊されとのこと。
石灰岩の山を掘って造られたものとのこと。