キャラバンサライ(隊商宿跡)とメブラーナ

キャラバンサライ(kervansaray)
東西交易路として栄えたシルクロードに残る商隊宿の跡

カッパドキアからコンヤへ向かうの途中に、スルタンハンという隊商宿の町がある、 その昔シルクロードの隊商たちが立ち寄った町 13世紀初頭に建てられた残存する商隊宿で最も大きいとされるもの     壮大なトルコ芸術の一つ スルタンハンはトルコ最大規模の隊商宿で、比較的保存状況がよく、当時の様子を伝えている。 立派な高い塀に囲まれ、門がしっかり閉ざされる場所で、隊商が休息をするだけでなく、交易をする場でもあった。 各地から様々な旅人が集まり、バザールは結構な賑わったと思われる。 昔は強盗や山賊などが横行していたので、隊商たちの身を護るためにキャラバンサライの防衛を強化し、 路線の安全を保障し、盗賊などの被害は国が補填していた。

  
中庭の中央に男性が2階で礼拝を行う礼拝堂が建つ    奥は冬や雨天時にラクダと共に寝起きする場所が

頑丈な門や塀で厳重に警備され、旅の安全のシンボルとなっていた

    
右側の回廊は夏期用の宿舎                                                           奥の部屋(冬用)の様子       

    
商人達の宿舎と並んでハマム(サウナ風呂)がある



 

メヴラーナ博物館 (Mevlana Muzesi)

旋舞教団イスラム秘密主義の創設者メブラーナの霊廟が博物館として公開されている


緑色のタイルに覆われた円錐形の屋根の霊廟は13世紀末に建設


メウ"ラーナの7つの教え
・施しと救いは流れる水のごとく       ・愛と慈悲は太陽のごとく   
・他者の欠点を覆うには夜のとばりのごとく  ・怒りと苛立ちは死のごとく葬り
・優しさと謙虚の心は大地のごとく      ・寛容の心は海のごとく    
・自分自身であれ、あるがままの自分であれ

  
イスラム教は他の宗教と違い偶像を持たない
書道が他の宗教の宗教画にあたる、そのため碑文額が掲げられている
「私のもとに来なさい、あなたがどのような人でも来るのです。たとえ無神論者でも
偶像崇拝者でも拝火教信者でも構わないから来るのです」と書かれたものも

  
黄金に輝く祭壇に安置されているメウ"ラーナの棺           高僧達の棺、上に置かれたターバンが・・・・
(画像クイックで拡大可)

  
イスラム教神秘主義のメヴラーナ教団の総本山で、もとは神学校

博物館の敷地内は、男女共に黒づくめの衣装に身を包んだ、厳格なイスラム教徒の人ばかり、 博物館には靴の上から専用のビニール・カバーを装着して入館

  
こじんまりとして地味な入口です。展示物には巨大なものと極小のものと2種類のコーランがあったり、エキゾチックな雰囲気が漂っている

  
修行僧達の語らいの場面    (何れも人形)   有名な旋舞の様子   
一度は見てみたいが(イスタンブールの教団の修行場で月一度催されると聞くが・・)


緑色のタイルに覆われた円錐形の屋根の霊廟は13世紀末に建設(画像クイックで拡大可)
1925年アタテュルクによって閉鎖、教団も解散させられる