ニャックポアン Neak Pean 
仏教

絡み合う大蛇と言う意味。ここは今で言う病院として利用されていたらしい。 中央の池に浮かぶ中央祠堂より東西南北に小池が配置され中央池より癒しの水が流れる仕組になっている。 12世紀末ジャヤバルマン7世によって建造。池の中に建っており(乾季のため全く水はないが・・・) 2匹の絡み合うナーガ(大蛇)という意味で当時の病院。ここからさらに4つの池に流れる聖なる水によって病が治るという。 4つの水口は象・獅子・馬・人面がありそれぞれの口から水が流れる仕組みになっている
宇宙の中心には聖なる山、須弥山が聳え、周囲に7つの大洋、7つの大陸が同心円をなして環状に囲み、いちばん外には、 巨大なヒマラヤ山脈が世界を取り巻いていると云う仏教・ヒンドゥー教の宇宙観を表す。 アンコール・トムの南大門や北大門などでは、大洋は、お濠になっていました。


当時の病院で、中央池から4つの池に流れ出る聖なる水によって病が治るという治水信仰を象徴する寺院


中央の池から周りの家への流れ出し口


四方に小さな池を配した正方形の池の中心に中央祠堂が建ち, (画像クイックで拡大可)


この基壇を取り巻くナーガの尻尾が絡み合っているため ニャックポアン=二匹の絡み合う大蛇(ナーガ)の名がついた