大きな樹木に囲まれスケールが大きく、寺院の廻廊や塀等もあり、輪郭がかなり残っている。 ラテライト(紅い石)で出来た参道も重厚で、立派。 12世紀に王が母親の菩提を祀った霊廟寺院で、当時は僧院に5千人を越す僧侶と615人の踊り子がいたと云う。 タ・プロムでは発見当時の状況を把握する為、敢えて補修工事を行わず保存されている。 その為、樹齢何百年と言う巨大なカジュマルの根っこが動物の様に建物を抱え込み どこか不気味で、神秘的でさえある。 又、人の手を入れない為、苔が生えたり 風化したり、夫々の建築物が独特の表情を見せる。
塔門には観世音菩薩の四面仏が、植物に覆われながらも四方を見渡している