鶴 仙 渓
石川県加賀市山中温泉にある渓谷

大聖寺川の中流にあり、「こおろぎ橋」から「黒谷橋」に至るまでの、約1kmの区間をいう
砂岩の浸食によって数多くの奇岩が見られる景勝地であり、南北に長い山中温泉街の東側を並行し、温泉客の散策地としても人気が高い
「あやとりはし」→遊歩道→「こうろぎ橋」→温泉街→「あやとりはし」→遊歩道→「黒谷橋」→温泉街

休憩を取ったホテル 昼食後ホテル裏側の鶴仙渓を散策

  
「あやとりはし」 ユニークなS字型の橋」
鶴仙渓の上流のこおろぎ橋と下流の黒谷橋のほぼ中間に位置し、街から東岸の桜公園や鶴仙渓へと渡る観光客の散歩コースとなっている


長さ94.7m、橋床幅1.5mの橋
山中温泉にあり、いけばな草月流三代目家元・勅使河原宏のデザインによるワインレッド色のペンキ一色に塗られた湾曲した徒歩専用の橋であり
上空から見るとユニークな形状(S字型)をした鉄骨の橋。橋のデザインのコンセプトは「鶴仙渓を活ける」と言われる



  
「あやとりはし」渡り川岸の遊歩道に下り、上流の「こうろぎ橋」に向かう  大聖寺川の川岸より見るあやとり橋

  
対岸にホテルの建物を見ながら紅葉の渓谷を上流へ  流れと紅葉が美しい

  
鶴仙渓遊歩道
約1.3kmの遊歩道では、鶴仙渓の渓流を間近に楽しみながら歩く事ができる。非日常感を与えてくれる「自然の中のお散歩」

  
流れがよどみ紅葉を写す流れが心を癒やす

  
燃えるような紅葉     「こうろぎ橋」が・・・橋を渡り温泉街へ


「こうろぎ橋」 四季を通して山中温泉の湯客を魅了する名勝地
大聖寺川はこの橋から下流へ約1km余りの黒谷橋にかけて鶴仙渓(かくせんけい)と呼ばれる渓谷を作り景勝地として知られる


陶板でできたこうろぎ橋の案内   山中温泉のシンボル的存在であり

  
名前の由来は落ちると危険な事から「行路危」が転じたという説と昆虫のコオロギによるという二説が伝えられてきたが最近では「清ら木」から転じたとされる

  
元禄年間には橋が存在したとされるが元禄2年に山中温泉で長逗留した松尾芭蕉の奥の細道や同行した河合曾良の日記には登場しない
「漁火(いさりび)に かじか(河鹿)や波の 下むせび」と松尾芭蕉が詠んだ句碑が橋の傍にある


江戸時代に造られた橋と言われ、かつての形や構造を殆ど変えず総檜造りで1990年(平成2年)に新たに架け替えた

  
橋から街道への途中にある岩不動 綺麗な水が湧いている

  
ゆげ街道      温泉街を「あやとり橋」方面に


「あやとり橋」を再度渡り下流の「黒谷橋」を目指す

北陸の温泉地の中で、山中温泉が人気温泉地だと評価される最大の理由がこの渓谷と言っても過言ではない 多くの観光客や宿泊客がこの鶴仙渓遊歩道での楽しいひと時を求めて山中温泉を訪れています。

  
「あやとりはし」の下にある桜公園の紅葉

  
渓谷(大聖寺川)の流れに沿って下流の黒谷橋に向かう     温泉街からの道に掛かる石橋

  
黒谷橋  鶴仙渓の下流にある、大正ロマン風の橋。こおろぎ橋から始まる鶴仙渓遊歩道の出口でもある
石造りのアーチ橋は風情あ る趣き、また周りの自然美には松尾芭蕉もたいそう気に入ったよう

  
芭蕉堂(鶴仙渓遊歩道内)
松尾芭蕉を祀る御堂。芭蕉を慕う全国の俳人たちによって建てられ、芭蕉を思わせる質素な造りが特徴
黒谷橋からすぐ近くにありる

  
温泉街から渓谷の遊歩道への降り口

  
             橋を渡り温泉街に                           下流に架かる「しらさぎ大橋」四十九院トンネル方面に

あやとり橋から更に500m下流に架かる橋。コンクリートアーチ橋で1935年(昭和10年)8月竣工、全長36m。 白を基調とし、大正時代を思わせるようなレトロ調の意匠が特徴で、欄干と親柱は御影石を使用、 床板は小石を洗い出ししているなど、工夫が凝らされている


「黒谷橋」 大正ロマンを感じさせる石橋 (パンフレットの写真より)

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