新上州・観音霊場三十三カ所巡り
別格札所  
五徳山 水澤寺 (水澤観音)天台宗
渋川市伊香保町水澤214

天台宗 水澤観世音は、千三百有余年の昔、推古天皇・持統天皇の勅願による、高麗の高僧恵灌僧正の開基であり、 五徳山 水澤寺の名称は、推古天皇の御宸筆(ごしんぴつ)の額名によるもの。


東京へ三十六里、日光へ三十六里、善光寺へ三十六里という大切な霊場であるこの地は、歴代天皇の勅願寺として伝わり、上野の国司の菩提寺である
朱色に塗られた御堂の三つ葉葵は、徳川家の祈願寺として名を馳せた

  
この鐘は、昭和50年(1975)に完成した「大和の鐘:たいわのかね」と命名された

  
十二支の守り本尊
十二の方位には、そこを守る8体の守護仏がいるとされており、 その方位と同じ生まれ年(干支)の守護仏となるとされている守り本尊は、古来より開運・厄除けの守護仏として人々に親しまれている

  
本堂(観音堂)は、江戸末期 天明七年(1787)の建築と言われ、昭和60年に伊香保町文化財に指定
境内の建物の中心で、本尊十一面千手観世音菩薩を安置している

  
本堂大提灯



 
本尊十一面千手観世音菩薩は古来融通観世音として知られ、衆生の一切の願 を融通し、救いの手を差しのべて下さる


正面の参道石段  通常は横裏の駐車場寄りの参拝

  
参道を登ると、仁王門があり、仁王尊と風神・雷神が祀られている
極彩色の楼門の上には、釈迦三尊(釈迦如来・文殊菩薩・普賢菩薩)が安置されている
建物は、天明七年(1787)に竣工されたもので、間口三間・奥行き二間の「平板銅板葺き重層入り母屋造り」となっています。

  

  
風神                    仁王門裏側                      雷神

  
石段をさらに登って境内へ


元三慈恵大師 壱千年御遠忌祈念碑
「おみくじ」の創始者と言われる元三慈恵大師(良源)の壱千年御遠忌祈念碑
元三慈恵大師は「角大師」「豆大師」「厄除け大師」との別名もあり、厄除けの「角大師御札」は御札場にて販売

   
六角堂は、天明七年(1787年)に竣工された銅板瓦棒葺の造りで、 我が国に於ける地蔵尊信仰の代表的建築物
内部にある回転する六地蔵尊は、全国的にみても非常に珍しいも

地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人間界、天人界の六道を守る地蔵尊を祀り、 六道輪廻の相を表している 二階には大日如来が安置されている

  
水澤観音の霊泉

  
鳥居右横の看板の通り、霊験あらかたなる当寺の霊泉は、広く人々に知られており、毎日たくさんの方が、お水取りに訪れる


『豊家一神』(ほうかいちじん)

その昔、当山にはたくさんの大きな蛙がおりました。 しかし食糧難の折り、その蛙を食べたことで難を逃れることができました。 蛙に感謝の気持ちを込めてお水をかけ御供養をし、御祀りすることで今日まで水澤観音が栄えております。

  
御札場は、祈願・供養のお申し込みや、納経の受付、お守りやお札が置いてある    パーキングの直売所



別格 長谷寺別格 慈眼院