大 室 古 墳 群 U
国指定史跡
長野市松代町大室310
松代大室の山裾にある大室古墳群が、日本最大の積石塚古墳群である
243号墳
墳丘の半分が失われていたため、全体に土を盛って古墳を保護したいる
石室に開いた盗掘杭をそのまま利用し、石室の裏側から中をのぞき見ることができる
244号墳
古墳群の中で最も大きな古墳で、「大塚」「将軍塚」と呼ばれている
墳丘に残る石垣状の石積と、墳丘の周囲に巡らされた周溝が特徴、大きな横穴式石室の中に入ることができる
23号墳
245号墳
近くにお墓があったため「死人塚」と呼ばれている
古墳の形は全く残っておらず、散乱した大きな石だけがその名残をとどめている
246号墳
発掘調査で見つかった3重の石列が再現されている
墳丘の高さが増すごとに並べられたこれらの石列は、古墳が造られる過程を示す遺構
建造途中の古墳を再現
大室古墳群に葬られた人々
大室古墳群の形成には、朝鮮半島からやってきた渡来人が深く関わっている可能性が大きい。
発掘調査では馬に関わる遺物が出土することから、古墳群には馬の飼育に携わった人々が
葬られたと考えられる。平安時代の文献に見られる「大室牧」の成立が古墳時代まで
さかのぼる可能性がある。