像の顔の優しさを評して、数少い「古典的微笑(アルカイックスマイル)」の典型として高く評価される、 半跏の姿勢で左の足を垂れ、右の足を膝の上に置き、右手を曲げて、その指先きをほのかに頬に触れんばかりの優美な形は、 いかにも人間の救いをいかにせんと思惟されるにふさわしい清純な気品をたたえている。 斑鳩の里に伝統千三百余年の法燈を継ぐ中宮寺の、この像は、その御本尊として永遠に私たちを見守ってくれるださるでしょう。 アルカイックスマイル