モンレアーレ Monreale
オレンジ色の屋根が並びイスラム、ビザンチン、ロマネスクの影響を受けた建物が建ち並ぶ町

ドゥオーモの見晴台よりコンカ・ドーロ盆地(黄金の盆地)を見下ろす
ドゥオーモ Duomo ドゥオーモは大空間の隅から隅まで金地のモザイクで覆われ、主身廊には旧約聖書から、
側廊には新約聖書からの諸場面が描かれ、全能者キリストがアップで描かれ、まことに壮観である。
これほど華やかなロマネスク建築は シチリア以外では見ることがないが、
しかしこうしたモザイクの技法というのは、東方のビザンチン世界で発展したものである。

1174年グリエル2世によって建てられた
左正面、2基の塔が両側に 普段は北側面の入口より

堂内一面にビザンチン様式のモザイク画が 息を飲む美しさ
(画像クイックで拡大可)

堂の一番奥に全能の神キリストが描かれるモザイクは圧巻
参拝者を包み込むような感覚を抱かせるキリストのモザイク

キリストを囲むようにして聖人達のモザイクが

聖人達のモザイク

堂々たるパイプオルガン

ドゥオーモの入り口の両側に立つ像
この聖堂はロマネスクとビザンチンの合体したものといえ、木造天井の彩色模様や、
随所に見られるアラベスク、大理石による腰壁の羽目板、そして後陣外観の交差アーチを重ねた装飾など、
イスラム建築の影響が濃厚であることがわかる。
この建物のいたる所に用いられているアーチが、すべてイスラムの尖頭アーチ形をしていることである