鳥屋野の逆さ竹

西方寺 (新潟市鳥屋野・大谷派西方寺) 親鸞聖人が国府から鳥屋野へ来られ、草庵をむすんでお念仏のみ教えを説かれていた頃、 親鸞聖人は人々にみ教えをひろめようとされましたが、誰一人耳をかそうとしませんでした。 親鸞聖人は「我が弘むるところの仏法、もし仏の意にかなうなら、この枯れた竹にかならず根も芽も生じるであろう」 と持っていた竹の杖を大地に突き刺されました。その言葉通り、やがて竹の杖に根が張り芽が出ました。 しかし、この竹は親鸞聖人が逆さに杖を刺されたのか、枝葉が下に向いて繁茂し、後に立派な竹藪になりました。 大正11年国の天然記念物に指定されています。





  

逆さ竹はハチクが枝垂れる変異種であるが、竹の枝垂れは他にほとんど例がなく、 極めて珍しい奇形であることから1922年(大正)11年10月12日に国の天然記念物に指定された。 しかし、近年ではほとんど見られなくなってしまい、西方寺に保存されている標本(右の画像)が確認できる現存する唯一のものである