南 大 門

アンコールワットの前を通り到達するのがアンコールトムの南の入り口『南大門』、
門の高さは、23mもあり顔だけで3mもある。

門の前には、阿修羅と神々が蛇を抱えて綱引きをする物語『乳海攪拌』の彫刻がある。 この神々と阿修羅の顔を見ていくと、白い顔と黒い顔があるのに気がつきます。黒い顔は約800年前のオリジナルで 白い顔はコピーになります。内戦の中多くの遺跡が盗まれ、タイの国境に運ばれました。 両手に神々と阿修羅を見ながらゆっくり進んでいくと近くになればなるほど門の上にある顔が迫力を増してきます。 この顔は、創建者のジャヤバルマン7世が信仰していた『観世音菩薩』の顔で、四面仏(しめんぶつ)と言う。 現在のカンボジアは、小乗仏教ですがアンコール時代は大乗仏教でした。


アンコール・ワットからバイヨンへと続く道に建つ南大門 (画像クイックで拡大可)

 
(左画像クイックで拡大可) 東西南北に大きな人面を持つ巨大な石門(顔の長さ3m) 
大型バスは進入困難、私達の小型バスもぎりぎりの巾、通過すると思わず拍手


門の脇に綺麗な象の彫刻が残っており、3頭の象が蓮の花を鼻で掴んでいるが、胴体は1頭分しかない
この象は、アイラーバタと言いヒンズー教のインドラ神と言う空と戦いの神様が乗用していたとされるもの

 
蛇神ナーガの胴体を引く阿修羅たちが左右に居並ぶ橋の向こうに王都の入口に南大門がそびえる