かかみがはら航空宇宙科学博物館
kakamigahara Aerospace Science Museum
岐阜基地航空祭の折り、足を伸ばして博物館を訪問 (基地正門前より徒歩30分、2.5km、かなりの距離があるが頑張って歩く!!)

  
懐かしい YS11 内部も見学

  
周りの立木の上から屋外展示の機体が見える  足が速くなる!!


屋外展示の飛行機の向こうに機体展示用の大きな建物が

 ¥500 シニア割引はありがたい


ウェルカムハウス
飛行機の街として発展してきた各務原」の航空史等の紹介コーナー
  
サルムソン2A−2
各務原で初めてつくられた飛行機で1922年(大正11年)に初飛行。木造布張り、最高速度186km、当時では高速で上空5800mまで上昇、飛行時間3.5時間

  
八八式偵察機二型(川崎KDA-2)       モデル        甲式四型戦闘機(ニュ-ポ-ル29C1)


九五式戦闘機(キ−10)        土井武生技師開発機 モデル        九九式双発軽爆撃機(キ−48)


実機展示場 各務原ゆかりの実験機と国産機
STOL(短距離離着陸)飛行実験機 「飛鳥

低騒音 STOL 実験機「飛鳥」の他、研究に使われた多くの実験機を中心に実物のヘリコプター、グライダー、
ジェット練習機などを展示、日本の航空技術の流れを紹介


飛鳥は、航空宇宙技術研究所が1962年から1989年にかけて開発したSTOL(短距離離着陸)飛行実験機。実験機であるため、製造は1機のみ
全長 29.0m、全幅 30.6m、全高 10.2m、主翼面積 120.5m2、全備重量 38,700Kg
エンジン FJR710/600S ×4、推力 4,290Kg、最大速度 600Km/h、航続距離 1,600Km、着陸距離 480m

  
低騒音ターボファンエンジン「FJR710」4発を搭載し、排気口が翼に上面に接して着けられている

エンジン排気を主翼上面に流し、フラップを下方へ曲げることで大きな揚力を生み出してSTOL性を確保し、 境界層制御のために主翼前縁および補助翼前縁から空気を噴き出している。エンジンを主翼上面に配置する事で地上への騒音低減効果もあった。

  
実験機であったので内部は計器類の搭載のみのまま

研究成果を踏まえて量産化との期待もあったが、地方空港にも長い滑走路が整備されるようになったため、 国策としてSTOL旅客機の開発の必然性が薄れたことや、STOL機は、開発技術力はあったとしても、 個別機体開発ごとに多額の費用が掛かることが判明したため、実用化は見送られた UF−XS 実験飛行艇 新明和工業が製作した実験用飛行艇 「UF−XS」    乗員 7名、全長 23.1m、全幅 24.4m、全高 7.8m、空重量 12,484kg、エンジン P&W R-1340(600馬力)×2、ライト R-1820(1,425馬力)×2、最大速度 333 km/h UF-1(グラマン HU-16C/UF-1 アルバトロス)をベースにしており、、機体下面(艇底)は自社開発品に取替えられ、波押さえや波消し装置が加えられる。 波消し装置は魚の鰓を参考にしており、艇首側面の入水口から波を吸い込み、艇体中央部側面から排水することで着水時の波を消すようになっている。 この波消し装置の採用によって、吸水時の水圧で艇首が浮き上がって離水しやすくなるという特性も兼ね備えている。 垂直尾翼・水平尾翼はT字型尾翼に変更、水上滑走中の安定性を高めるために、艇尾部に水中安定板を追加した。 エンジンはUF-1の双発(プロペラ3翔)に、さらにエンジン双発(プロペラ2翔)を加えた4発とし、 前縁スラットと後縁吹き出しフラップを装備、高揚力装置によりSTOL性を高めた。

 
右 開発のベースとなったアルバトロス

T−3 練習機
  
富士重工 T−3 練習機  航空自衛隊のパイロット養成の初等練習機

  
   T-34メンターを母体に富士重工開発のエンジンを搭載、50機生産  操縦席に搭乗し解説をしてもらえる     R/C機でお馴染み


T-2 高等練習機
三菱重工業が製造、初飛行は1971年    日本が初めて開発した超音速航空機

超音速戦闘機のパイロットを育成するには超音速練習機が必須という認識によるものであったが、 その認識は必ずしも正しくなく非効率であるとされ、「高等練習機」の後継機は開発されなかった

  
どの機体も操縦席を見ることが出来るが風防に反射する天井のライトのため鮮明な写真が撮れない(搭乗は不可)


F-104J 要撃戦闘機 ”F-104J”FIGHTER
1960年代最も早く高く飛べる要撃戦闘機、三菱重工がライセンス生産し230機せいさんした


F-104J用のエンジン J79-IHI-A ターボジェットエンジン   アフターバーナー付き


T-33A ジェット練習機
アメリカP-80戦闘機を原型とする練習機で1955年航空自衛隊最初のジェット練習機となり、川崎重工でライセンス生産され210機が製造される


T-1 ジェット練習機
我が国で開発された初めての国産ジェット練習機で、航空自衛隊のパイロットを教育するために開発されたもの

  
XOH-1 観測ヘリコプター 実物大模型(モックアップ)
我が国初の国産ヘリコプター開発のために製作された実大模型(川崎重工を中心とした国内メーカーによる純国産機)

  
OH-6J ローターシステム実験機

川崎重工業がライセンス生産し、1969年陸上自衛隊が観測機とし、海上自衛隊が教育用に3機を導入した他、民間機としても販売された。 陸自向けは生産途中から、暗視ゴーグル対応操縦席、赤外線監視装置、赤外線照射装置が追加されている。 展示ドームの天井には優雅なグライダーが何機も 大小各種のグライダーが天井いっぱいに吊されている 二階より一階を見る 所狭しと各種機体が並ぶ 小型機、模型実験機、風洞実験機が沢山並ぶ テーマハウス 飛行への挑戦/航空機の仕組み  

世界や日本で飛行に挑戦した人々の紹介、飛行機の仕組み、構造、操縦を紹介


T64ターボプロップエンジン
P−2J哨戒機及びUS−1A救難飛行艇に搭載のエンジン  (前庭に展示)
ジェネラル・エレクトリック社で開発されたものを、技術提携した石川島播磨重工で製造したもの


星型9気筒エンジンのカットモデル  動かしてピストン、クランクの動きが見られる


FA−200 Aero Subaru用エンジン 空冷対向4気筒180HP 


宇宙への挑戦
日本人がどのようにロケットを作ってきたのか、宇宙技術の過去・現在・未来を!
    
HUY ロケットフェアリング

  
小型自動着陸実験機(ALFLEX)    

 

  


国際宇宙ステーションの模型


2Fから「飛鳥」と周りに置かれた小型機を見る

屋外展示機

左 岐阜基地飛行場見学用屋上展望台        P−2J対潜哨戒機       US−1A救難飛行艇

  
P−2J対潜哨戒機    ターボプロップエンジン搭載  海上自衛隊の主力機として活躍   82機各務原で量産


 US−1A 救難飛行艇  RESCUE FLYING−BOAT

  
館内に展示されているUF-XSを基に開発された対潜哨戒機PS-1を水陸両用型にしたもの、波高3mの荒天の洋上でも安全に離着水可能


YS−11A−500R 中型輸送機   MEDIUM TRANSPORT AIRPLANE


  
戦後我が国で初めて量産されたターボプロップの中型旅客機  182機が生産 主翼とエンジンナセルは各務原で生産

  
SA316B アルエットVヘリ  名古屋市消防航空隊                           VB−107A 輸送ヘリ  自衛隊救援機として使用                             


展示広場には子供向けの遊具も置かれ家族ずれで賑わう

航空自衛隊 岐阜基地 2013 航空祭

所沢航空発祥記念館