常光寺の観音さまは、廃仏稀釈のあおりを受けて塩尻にあった本来の札所が廃寺となり、 古物商の手にわたっていた。その古物商が観音像を手にして名古屋の宿に入ったところで、 ひとりの巡礼者と出会う。この巡礼者こそ、常光寺を復興することになる岡沢彦治郎氏その人なのだが、 氏はその場で古物商の手から観音像を買い取ったという。 札所の順番が二十番の当時の四賀村から長野市へそして二十二番が伊那市へという 変則的な順番になった由来です。 御詠歌 本山や 常の光の御寺にぞ 有明月に朝日輝く ご本尊 十一面観世音菩薩 管理が行き届いた綺麗なお堂