第三十番札所 観喜山正法寺(かんきさんしょうほうじ)
長野市中条日下野

 正法寺の観音菩薩は雨乞いの霊験があらたかであることが知られている。 長い日照りが続いたある日、ワラで作った龍を川に放って観音菩薩に請雨の祈願をしたところ、 龍が生命を与えられたように泳ぎだし、風雲を巻き起こして天に駈け昇り、 たちまち雨を降らしたという。 御詠歌  正法寺 月は三ヶ野の峰に出て 下る片丘寺のともしび    厨子内には室町時代の作と伝わる本尊「聖観音菩薩」が安置 左右の手首がなく、両足の甲も欠けている姿は痛ましいが、ふくよかな顔に かすかな笑みをたたえた美しい像とのこと。(秘仏にて公開せず)    参加者全員にて般若心経を唱える 本堂は左右非対称の珍しいお堂 柱の高さが低い仁王門、屋根が異様に大きく見える