東京下町巡り 2005/12/13
日帰りで回りました
柴又帝釈天
経栄山題経寺(きょうえいざんだいきょうじ)
日蓮宗の寺で、日蓮上人が自ら彫ったと伝えられる本尊として祀るところから”帝釈天”と呼ばれるようになった
本尊の日蓮上人自刻の帝釈天の板仏で、長年行方不明でしたが、安永8年本堂再建の際に発見され、
この日が庚申の日だったため、以来、庚申の日を縁日の日に決めたと言われている。
彫刻の寺としても有名で、多くの優れた彫刻がお堂を取り巻いており、彫刻ギャラリーとして鑑賞できる
帝釈堂の内外には、数多くの木彫がほどこされているが、特に帝釈堂内陣の外側にある、
十枚の胴羽目彫刻は仏教経典の中でも最も有名な「法華経」の説話を選び出して彫刻したもの。
この法華経説話彫刻は、第十六世観明院日済上人が、篤信者協力を得て、大正末期より昭和九年に至る
十数年の歳月を費して完成したものである。
当時の東京在住の名人彫刻師によって作業が始まるも、大正十二年の関東大震災に遭って彫刻材を焼失しまう。
そこで新ためて、欅の彫刻材を全国に求め、昭和初年ようやく巨大な欅材を得て、
本格的な彫刻工事が始められる。彫刻材と言い、木彫技術についても希有なもので、
文化財的価値の極めて高いと言われている。