醍 醐 寺
真言宗醍醐派の総本山
本尊は薬師如来、開基(創立者)は理源大師聖宝(しょうぼう)で,古都京都の文化財として世界遺産に登録されている
伏見区東方に広がる醍醐山(笠取山)に200万坪以上の広大な境内をもつ寺院である。
豊臣秀吉による「醍醐の花見」の行われた地としても知られ, 境内は日本さくら名所100選に選定されている。
寺の中心の金堂 醍醐天皇の御願により延長4年(926)に創建された建物
現在の金堂は豊臣秀吉の命によって紀州(和歌山県)湯浅から移築が計画され、秀頼の時代、慶長5年(1600)に完成した
醍醐寺の中心のお堂であり、安置されている薬師如来坐像が醍醐寺の本尊
薬師三尊像(中央:薬師如来、脇侍:日光・月光菩薩)が奉安されている
平安初期の檀像彫刻を模した鎌倉初期の復古調の優作といえます。薬師三尊の左右には、四方を守護する四天王立像(平安時代)が配されている
総門 西大門
西大門 通称仁王門
豊臣秀頼が金堂の再建の後、慶長10年(1605)に再建したもの
仁王像は平安後期の長承3(1134)年 仏師勢増・仁増により造立
体内の墨書、納札等に南大門から移された経緯などがかかれている
醍醐寺の参拝券 一社¥600 二社1,500
清瀧宮拝殿の横より枝垂れ桜越しに見る五重塔
清瀧宮本殿(重文)醍醐寺の鎮守社
現在の社殿は永正14年(1517)に再建され、慶長4年(1599)、座主・義演(ぎえん)僧正により拝殿の整備が施された
五重塔 (国宝)
醍醐天皇の菩提を弔うため、第一皇子・朱雀天皇が承平6(936)に着工し、第二皇子・村上天皇の天暦5(951)に完成
高さ38mで屋根の上の相輪は13mで、相輪が塔の三分の一を占め、安定感を与える
金堂 (国宝) 醍醐天皇の願いにより創建 本尊は薬師如来像
現在の金堂は豊臣秀吉の命により紀州湯浅から移築が計画され、秀頼の時代慶長5(1600)年に完成
不動堂 堂内には不動明王を中心に五体の明王を安置している。
また、堂前の護摩道場では、当山派修験道の柴燈護摩が焚かれ、世界平和など様々な祈願を行っている
真如三昧耶堂 不動明王を中心に五体の明王を安置
もとは朱雀天皇の御願により法華三昧堂として天暦3年(949)に創建されましたが、文明2年(1470)に焼失
現在の堂は平成9年(1997)に真如三昧耶堂として建立されました
真如三昧耶堂 涅槃像が祀られている
真言宗を開いた弘法大師・空海と孫弟子で、醍醐寺を開創した理源大師・聖宝とが祀られている
理源大師・聖宝とが祀られてる 醍醐寺(下醍醐の見取り図)
鐘楼
大講堂
大講堂は、石を積み上げた土台の上に立つ宝形造りの大建築で,域内にある伝法学院は仏道修行に志すものの錬成道場となっている
阿弥陀如来坐像が祀られているほか、大日如来坐像や深沙大将、大黒天や地蔵菩薩が安置されています
これら諸堂は、醍醐天皇一千年御忌を記念し、昭和5年(1930)山口玄洞居士の寄進により造築されたものです。
大講堂に祀られた、平安末ごろ製作された醍醐寺最大の木造の阿弥陀如来像
弁天堂 音楽などの学芸や知識の女神である弁財天が祀られている 紅葉の季節には朱色と水面が名所
成身院(女人堂)にまで行こうとするが、再入場不可のためここで引き返す
三 宝 院
三宝院は永久3年(1115)、醍醐寺第14世座主・勝覚僧正により創建され、醍醐寺の本坊的な存在であり、歴代座主が居住する坊
現在の三宝院は、その建造物の大半が重文に指定されている
2010年7月に修復された国宝・唐門
朝廷からの使者を迎える時だけに扉を開いたとされる門(勅使門)が唐門で、門全体が黒の漆塗で菊と桐の四つの大きな紋には金箔が施されている
平成22年7月、約1年半をかけ、往時の壮麗な姿に修復され、桃山時代の気風を今に伝えています。
入口を入ると枝垂れ桜が
満開にはもう少し・・・
左 院入口 三宝院庭園の碑
内部は撮影禁止 画像は資料参考
庭園全体を見渡せる表書院は寝殿造りの様式を伝える桃山時代を代表する建造物であり、国宝に指定されている
表書院の襖絵(重文)
平安時代の寝殿造りの様式を取り入れた建築で、下段・中段・上段の間があります。
下段の間は別名「揚舞台の間」とも呼ばれ、畳をあげると能舞台になります。中段の間、上段の間は下段の間より一段高く、
能楽や狂言を高い位置から見下ろせるようになっている
三宝園庭園 国の特別史跡・特別名勝
慶長3年(1598)、豊臣秀吉が「醍醐の花見」に際して自ら基本設計をした庭であり、今も桃山時代の華やかな雰囲気を伝えている
三宝院庭園の東南隅に位置する滝。 画像は撮影禁止のため資料参考
深山の趣を加え、滝山を高くし、立石などの作庭により造られ、三宝院庭園の大きな見せ場となっている
広場入口に咲く始めた桜
院の防災広場の枝垂れ桜は満開
桜を見ながらの茶席が設けられている