田上の繋ぎ榧(つなぎがや)
了玄寺 

南蒲原郡田上町の護摩堂山の麓にあるご旧跡のこと 親鸞聖人が、護摩堂城の城主宮崎但馬守に招かれて参上し、み仏の法話を説かれた折、城主は、お茶受けにと榧の実を出された。 この榧の実は、農民が年貢米の代りに納めたり、飢饉や洪水でお米の穫れない時に食用にしたもので、 糸を通して珠数のように繋いで保存していたとのこと 親鸞聖人ほ、その一粒を地に植えて仏縁を説かれたところ、芽を出して生え茂り、実を結んだそうです。 不思議なことに、青々とした葉が表と裏ひっくり返しになっているのが見受けられ、これをお手返しの榧とも呼んでおります。   「我が跡を慕うて来いよ繋ぎ榧み法のあとを通すひとすじ」と聖人は詠まれております。 了玄寺の庭にある天然記念物の榧の老木(樹齢760年)は、500年ほど前、城跡から移植きれたものと伝えられています。



  







  



  

  


榧の実を使ったストライプ